この本は、今や戦略論の2大アプローチの一つとして有名になったリソース・ベースド・ビューを代表する本の一つです。
著者はリソース・ベースド・ビューの始祖であるワーナーフェルトの弟子、デビッド・コリスとシンシア・モンゴメリーで、内容は資源ベース論と組織経済学を理論的なバックボーンとし、企業の優位性を評価するための「企業戦略トライアングル」と、業界分析と競争分析を資源ベースに関連づける「価値創造ゾーン」という新しいフレームワークを用いて企業戦略の本質を論じています。
リソース・ベースド・ビューと言えばバーニーのVRIO分析が有名ですが、実はリソース・ベースド・ビューという単語を生んだのはワーナーフェルトで、ストラテジックマネジメントジャーナルに寄稿した彼の論文のタイトルがそれでした。著者二人は彼から薫陶を受けVRIO分析とは異なるアプローチでリソース・ベースド・ビューの戦略論を論じています。
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